トップコラム合理的な運転免許更新 スペインから

合理的な運転免許更新 スペインから

最近、スペインの自動車運転免許証の更新手続きを行った。後日、所轄の警察署から、署長の「当局も交通事故の撲滅には日夜努力はしているが、運転手諸氏におかれても万全の安全運転を心掛けていただきたい」という趣旨のレターと共に、新しい免許証が郵送されてきた。

「3週間から1カ月ほどかかる」と聞いていたが予定通りだった。だが、数時間で交付される日本の常識からすれば、そんなに時間がかかるのか?と思われるだろう。実はこれには事情がある。

まず講習や検査について。日本の場合、運転試験場や運転免許センターなどに出向いて、申請書の提出、聴力・視力などの適性検査、煩わしい講習などがある。これに加えて、例えば75歳以上になると、認知機能検査も必要だ。

これが、スペインだと、警察署の指定医(ドクター)の下で全ての手続きを行う。検査は口頭の質問だけで済まされる場合もあり、講習を受けることもない。筆者はわずか10分ほどで完了した。そして、その場で、ドクターが有効期限6カ月の「仮免許」を発行してくれるのである。「事情」とはこのことだが、実に合理的である。

手続き費用は、日本では高齢者になるほど高くなる傾向だが、スペインでは逆だ。75歳以上で5600円程度。また、免許の有効期間も違う。日本では71歳以上だと、ゴールド免許であっても3年。スペインでは75歳以上、つまり後期高齢者でも5年である。まさに「所変われば…」なのである。(T)

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »