【上昇気流】(2024年1月1日)

明けましておめでとうございます。今年は辰年。日本では昔から龍神は水を司(つかさど)る神様として崇(あが)められてきたように、龍(辰)と水の縁は深い。水は万物を生み出す生命の源でもある。

わが国はアジア・モンスーン地域に位置し、その風土によって水資源が保証された。天然資源に乏しい日本にとって天恵の豊富な水が、水田耕作や諸々の産業発展に利用された。

水に関する話題を二つ。次世代半導体の製造には純度の高い超純水が大量に必要だ。日本政府の要請に応じ、半導体企業の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に進出して本年中に工場を稼働予定。TSMCは良質の水を見込んでいる。

ただし熊本では水道水源の大半が地下水で、住民、事業者が共用。気候変動により世界的な水不足が懸念される中、今後地下水保全を迫られるような事態が起こらないか、あるいは日本の半導体復活につながるチャンスとなるか。

もう一つ、東京の観光資源としての水、川問題。臨海部のウオーターフロント開発は進んだが、水都としての東京の魅力を引き出し、観光事業に永続性をもたらすには川の水質向上が必要だ。

首都の中心部を流れる日本橋川。中央区の東京メトロ茅場町駅近くに架かる湊橋から、やがて隅田川に入る水の流れを窺(うかが)うと濁って汚い。昨年、油圧ショベルで泥をすくい上げていたが、悪臭がしてがっかり。東京には多くの川が流れている。川辺を歩いて飽きない街にすることができるはず。

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