複雑なアフリカ移民事情 フランスから

ランスのアフリカからの移民は人口の1割を超える。多くはフランス語圏の旧植民地出身者だ。最も多いアルジェリア移民を含め北アフリカ・マグレブ諸国出身者が多いが、他のフランス語圏の人々を含め出稼ぎに来ているアフリカ人も多い。

今、フランス政界は、移民法改正を巡って揺れている。改正案には移民家族の子供に自動的に国籍を付与するのを止(や)めるなど、移民に厳しい条項が盛り込まれ、人道第一の左派が強烈に反対している。

その一方で、アフリカの旧植民地の国々が急速にフランス離れを起こし、昨年はガボンとトーゴが英連邦加盟を決めた。昨年来、マリ、セネガル、コートジボワール、ガボンなどでクーデターが相次ぎ、旧植民地のフランス離れが加速している。

フランスでエリート校を出た純粋な白人フランス人のルイスさんは、フランスの旧植民地カメルーン生まれだ。彼は今の状況について「フランス離れは当然。フランス人はやりたい放題だったから」と指摘する。

フランスに住むガボン人は複雑だ。仏西部ナントに住むガボン人学生は「フランスとの関係が悪化する今、ガボン人は不安でいっぱいだ」と訴える。アフリカ移民をブロックする移民法改正だが、実はフランスの労働人口不足が止まらない現状もある。

急速なアフリカの変化に直面するフランスは、不法移民の追い出しに熱心な一方、国際社会での発言力や存在感を強く気にしている。国の衰退への憂いが強まるばかりで、そこに住む移民たちも眠れぬ日々が続いているようだ。(A)

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