トップコラム“レッドカード”に顔面蒼白 ベトナムから

“レッドカード”に顔面蒼白 ベトナムから

旅先で、お尻からレッドカードをもらった。正しく書けば、そう思い込んだ。
下世話な話で恐縮だが早朝、いつも通りトイレに座った。立ち上がると便器の中が真っ赤だった。血の気が失せた。

「大腸がん」か。それにしても今まで前兆は皆無だった。思い当たる節はその時、思い当たらなかった。

齢(よわい)を重ねると、昨日の朝食が何だったか、ほとんど思い出せない。齢という字は、私にとって頭が「よわい」に重なって見える。

ただ、5分ほどして思い出した。

昨晩、ベトナムで有名なサボテンの実であるドラゴンフルーツを1個、丸々食べたのだ。日本にあるのは大抵、白い実に黒ゴマがまぶされたようなものだが、ベトナムで人気なのは真紅の実に黒ゴマをまぶしたようなものだ。

これだったのかと思い起こした。スイカを食べても異変は起きないが、ドラゴンフルーツは強力な色というだけでなく消化されないものだったのだろう。

それにしても5分間のレッドカードは、きつかった。予約をすべてキャンセルして帰国して、病院に駆け込もうか本気で思い込んだ。今にして思えば、何事も用意周到、無理はせず、気を付けて旅を続けろとのイエローカードだったと思っている。(T)

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »