病欠の増加で労働力不足に オーストリアから

オーストリア国営放送(ORF)によると、今年は病気欠勤の日数が過去最多に達する可能性があるという。首都ウィーンでは12月現在、8万2000人が病気を理由に欠勤している。病欠の増加で企業は労働力不足に陥り、通常業務が難しくなっているところも出てきた。

病欠の主な理由は、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症だ。12月に入って気温は下がる一方、クリスマスシーズンで多くの人が集まる機会が増えている。商工会議所によると、現在、従業員の10人に1人以上が病気になっている。

オーストリア健康保険基金(OGK)は、「寒い季節の典型的な感染症に加えて、コロナウイルスも出現し、さらなる病気欠勤を引き起こしている」と説明している。ちなみに、廃水モニタリングによると、ウィーンの下水で測定されたコロナウイルスの量は現在、2021年9月にオーストリア全土で測定が始まって以来最高レベルという。

スーパーマーケットや百貨店では、病欠の増加で労働力不足が深刻化してきた。小売業やケータリングなど、クリスマスを控えストレスがかかるセクターにとって特に深刻だ。人材派遣会社も現在、欠勤により臨時スタッフの需要が増加しているため、その対応も限界に達しつつある。

新型コロナ禍以前のオーストリア人の病欠は、年平均12~13日だった。ところが、22年に病欠日数が急増し、年15日になった。今年はさらに増えると予測されている。

なお、病気で会社を2日以上休む場合、医者の診断書を会社側に提出する義務がある。仮病で会社を休んだことが判明すれば、解雇などの処罰を受けることもあり得る。(O)

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