【上昇気流】(2023年12月8日)

男の子は「碧(あお、あおい)」、女の子は「陽葵(ひまり、ひなた)」――。明治安田生命保険の調査で、2023年生まれの赤ちゃんに付けられた中で最も多い名前である。漢字を見ただけではどう読んでいいのか戸惑う人も多いだろう。

ちなみに男の子の2位は「陽翔」と「暖」で、読み方は「はると」「だん」など。これも読み方に迷う。女の子は2位が「凛」、3位が「紬」で、難しくないか。

「碧」が前年4位から1位になったのは、サッカー日本代表の田中碧選手の人気も影響したようだ。一方、男女共に使える「ジェンダーレスネーム」が上昇しているとの分析もある。

読み方のトップは、男の子が15年連続で「はると」、女の子は2年連続で「えま」。「えま」は海外でも馴染(なじ)みやすい「グローバルネーム」で人気という。19世紀英国の作家ジェーン・オースティンの小説に主人公の名前を冠した「エマ」があり、有名な女優にエマ・トンプソンがいるが、グローバルというよりは欧米風というべきだろう。

政府は25年から、戸籍に記載する氏名の読み仮名を全ての国民に届け出てもらう方針を固めている。漢字本来の読み方と異なる「キラキラネーム」の判読が容易になるとしているが、名前のキラキラ化はさらに進みそうだ。

名前には子供の成長と幸せへの親の祈りが込められている。しかし最近は、フィーリングやイメージ、流行を重視しているように見える。決していい傾向とは思えない。

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