旅先のトラブル癖は治らない?

先日、私用で韓国に行ってきた。コロナ禍を挟んで、ほぼ4年ぶりだ。夜10時近くに金浦空港に到着したが、出国手続きで長く待たされて、空港近くのホテルに着いたのは深夜11時半ごろだった。

ここまでは想定内だが、自動チェックイン機に何度予約番号を入力しても、予約なしとの表示しか出ない。フロントは閉まり、問い合わせの電話番号が書かれているだけ。翌朝、Wi-Fi(ワイファイ)ルーターをレンタルするつもりだったので、携帯電話も無用の長物。公衆電話もない。

狭いロビーの椅子に座って夜を明かすしかないかと、途方に暮れていると、宿泊客らしい若い韓国人女性が戻ってきた。事情を話して携帯電話を借り、ホテルの職員と連絡を取って口論の末、何とか宿泊できた。

予約確認書もあり、こちらの落ち度はない。それでも、あり得ないことが起こるのが人の世だ。若い頃も海外旅行でさまざまな珍事に遭った。

例えば、ワシントン支局にいた1989年末、米国への麻薬密輸に手を染めたパナマのノリエガ将軍を排除するため米軍が軍事行動を起こした。急遽(きゅうきょ)隣国コスタリカに飛び、陸路パナマ入りして取材したことがある。

この時、航空会社の手違いで搭乗時に現金350㌦を追加で払わされた(後に非を認めて返金)。そのため、コスタリカの首都サンホセで宿泊費を払ってパナマシティーへの中継地ダビデ行きバスに乗ると現金がほとんどなくなり、予想しなかった国境税5㌦も払えなくなった。

同乗していた英語も分からないパナマ人に事情を伝えて5㌦を借り、やっと国境を越えた。戦地なので現金は最小限にし、残りはトラベラーズチェックにしたのが裏目に出たわけだ。

他にも自責他責の“武勇伝”があったが、この年になっても旅先のトラブル癖が治らないのは日頃の行いのせいか。

(武)

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