読解力の改善に本腰 フィリピンから

ドゥテルテ前大統領の娘で教育相も兼ねるサラ・ドゥテルテ副大統領は、世界最低レベルと評価された学生の読解力を向上させる秘策として「読書の日」を設ける戦略を打ち出した。

来年から導入される「キャッチアップ・フライデー」は、毎週金曜日を読書の日と位置付け、幼稚園から高校までの生徒にエッセーや書評などを読む時間を積極的に与え、読解力を鍛えることが目標だ。

というのも世界銀行の調査で、フィリピンの10歳の子供の90%が簡単な文章を理解できないことが判明。さらに経済協力開発機構 (OECD)の留学生学習評価プログラムでもフィリピン人学生の読解力が最低を記録するなど、学生の深刻な読書不足がかねてから指摘されていた。

フィリピン人が読書をしない理由としては、英語中心の本のラインナップがあるとも言われている。本屋をのぞくとほとんどの本は海外から輸入された英語版そのままで、タガログ語に翻訳されたものは極めて少ない。特に最近では学力低下で英語が苦手な学生も増えるなど、読書離れは加速する一方だ。

スマホの普及でゲームや動画などの誘惑に常にさらされる子供たちに、学校で強制的に読書の時間を設定するのは本を読む習慣を根付かせるにはなかなか良いアイデアだと感じた。あとはどれだけ持続できるかが成功のカギとなるだろう。(F)

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