【上昇気流】(2023年11月30日)

一般公開された皇居・乾通りで、紅葉を楽しむ人たち=25日午前、東京都千代田区

皇居の坂下門から乾門に至る約750㍍の道が乾通りで、紅葉の見頃を迎えている。この時期に合わせて一般公開が始まり、来月3日まで行われている(小紙11月27日付)。

掲載された写真を見ると、木の葉の色はさまざま。赤く染まるモミジ類は70本あり、大勢の人たちが散策して、皇居内の景観を楽しんでいる。上皇陛下の傘寿を記念して2014年に始まった行事だ。

草木が色づくのは山の頂からで、徐々に下りてきて、中腹が錦に染まる頃、尾根は雪化粧を始める。山岳写真家、菊池哲男さんの写真集『鹿島槍 五竜岳』(山と渓谷社)のページをめくると、その変化が分かる。

北アルプスの鹿島槍や五竜岳でミネカエデが赤く染まるのは9月下旬。10月上旬になると、尾根は新雪で白くなり、この赤は中腹に移動する。周囲の木は緑で、緑、赤、白、大空の青と、鮮やかな4色だ。

今は山の紅葉が終わり、里山や平地や都会で真っ盛り。先週、東京から中央自動車道を通って山梨県の富士山麓へとドライブした。高尾山の北側斜面は黄や褐色や赤に染まり、見応えがあった。

小仏トンネルを越えると南も山並み、北も山並み。木の種類ごとに葉の色づき方が異なって、種類が豊富だからこそ色とりどりに染まることを実感した。べったりと絵筆で塗ったような緑は、スギやヒノキの植林によるもの。高尾山で植樹祭に参加した際、さまざまな種類の木々を交ぜて植えたが、その理由を納得した。

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