中国系アプリ禁止の波 ネパールから

13日、ネパール政府は、中国系動画投稿アプリである「TikTok(ティックトック)」を禁止する方針を発表した。同アプリの悪用により、「社会の調和」を脅かし「善意が阻害」されていることが理由とされ、報道によれば過去4年間で1600件を超えるサイバー犯罪があったという。

わが家においては、既にティックトックに影響されている娘がおり、家庭独自の“禁止法”を制定して“中毒症状”が出ないようにしたいと思っていたところであった。

隣国インドでは2020年6月にティックトックが禁止されており、そのほか59の中国企業の主要アプリを禁止した。さらに21年1月、禁止措置の恒久化を発表した。これで半永久的にティックトックを利用できないことになった。

また、パキスタンにおいても、「不道徳でわいせつ」なコンテンツがあるとして、繰り返し禁止措置を取っているのが実状である。南アジアにティックトックはじめ中国系アプリ禁止の波が広がっている。

日本では、2月に松野博一官房長官が、「政府端末で要機密情報を取り扱う場合には、基準によりティックトックをはじめとするSNSなど外部サービスを利用することはできない」と記者会見で発表しているが、一般ユーザーは規制の対象外だ。利用に関しては、各ユーザーのネットリテラシーに委ねられている。

安心で健全なコンテンツが増えることを願いたい。(T)

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