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中央自動車道を車で走っていると、小仏トンネル付近で渋滞となり、イライラさせられた人は多いと思う。ここで渋滞となることはよく知られているので、スムーズに進んだ時はうれしくなる。
2019年の報告によると、上り線小仏トンネル付近で渋滞が発生したのは120回で、最大渋滞長約40㌔。下り線相模湖付近では110回、同約50㌔だ。渋滞の原因は上り坂での速度の低下で、解消が切望されてきた。
先月に都立高尾陣場自然公園内で「小仏植樹祭」が行われた際、共催の中日本高速道路株式会社八王子支社から担当者が来てあいさつした。この会場は小仏トンネルの工事で出された残土の盛り土場だ。
配布された資料には植樹に関するもののほか、小仏トンネル付近で行われているトンネルの新設や、相模湖付近で実施されている付加車線新設に関するものがあった。工事一覧には8カ所の工事名がある。
トンネル新設は上り車線、下り車線それぞれのトンネルに加えてもう一本通そうというもの。6月の時点で相模原側約230㍍、八王子側で約340㍍掘削されたという。全長の約20%だそうだ。
新しいトンネルの名前は「新小仏トンネル」(仮称)で、完成は26年5月の予定。まだ3年先だが、8カ所の工事の中で最後となる。製造業者からは従業員の労働時間の短縮や輸送費用の削減、観光業者からは観光先での滞在時間の増加が期待されている。渋滞を心配しないで走りたい。