【上昇気流】(2023年11月4日)

読売新聞がこのほど行った世論調査では、インターネット上のニュースの情報提供元として信頼するメディアは「新聞社」が56%、「NHK」が50%、「民放テレビ局」が37%との結果となった。

新聞社の数字は予想通りだったが、NHKと民放の差の大きさには驚いた。信頼度は報道にとって重い課題と思われる。「50対37」という結果は何を物語っているのだろうか。

NHKと民放各局の間には報道に対する熱意の違いがあるようにもみえる。この調査が、単に「テレビ局」としないで、あえてNHKと民放に分けて行われたのは見識のある判断だった。

NHKと民放の信頼度の差には、民放報道の劣化や不振が反映しているのではないか。だが、こうした厳しい数字を民放側がどう受け止めているのかは全く伝わってこない。「NHKはNHK。民放であるわれわれは、NHKとは違う方向を目指せばいい」「しょせん年中行事のような調査なのだから、結果は分かっている」などの理由で、この種の調査には慣れっこになってしまったのだろうか。

民放のニュース報道では、政治・経済・外交の分量が少ない印象も受ける。「視聴者はこんなテーマにはもともと関心がない」と考えているためだろうか。

それとも「政治・経済・外交の分野は、予算も人員も豊富なNHKに任せればいい」と諦めてしまっているのか。こと報道に関しては「攻めるNHK、防戦一方の民放」という図式が明確だ。

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