マッチングアプリでの婚活の行方

知り合いの青年(30)が結婚を前提に付き合い始めた女性(28)を紹介するというので会った。「いいお嬢さんだな」というのが第一印象。話をすると、明るく落ち着いた雰囲気に好感を持った。青年はそれほど社交的な性格ではない。

「どこで知り合ったの?」と聞くと、2人で声を合わせるように「マッチングアプリ」。そんな出会いが増えているとは聞いていたが、目の前の、お似合いカップルもそうかと思うと、時代の移り変わりに驚きを禁じ得なかった。

大正15年生まれの父は生前の一時期、「これで15組目だ」なんて、知り合いの息子さん、娘さんをマッチング、いや仲人することを生きがいとしていた。映画「男はつらいよ」シリーズの第1作には、主人公“フーテンの寅さん”の妹、さくらのお見合いシーンがある。その席で寅さんが悪酔いをして破談にしてしまうが、マッチングアプリなら、そんな心配はいらない。最近は相性のいい相手を勧めてくれるAI搭載のアプリが普及しているという。

2人に会うまでは、マッチングアプリに、あまり良いイメージがなかった。「出会い系」だから、性モラルを欠いた男女が一夜の相手を探すために使われているのではないか、と勘繰ったりもしていた。実際、そんな例も聞いている。

私のフェイスブックの「友達リクエスト」も、若くて美しい女性や未亡人からの“お誘い”ばかり。理由は察せられる。SNSのマイナス面を挙げれば切りがない。しかし、会ったカップルはプラス面を示しているのかもしれない。

未婚率の上昇、出生率の低下に歯止めがかからない。お見合いや職場の人間関係の希薄化など若い男女の出会いの場が減ったのが要因のようだ。そこで登場したのがマッチングアプリ。お見合いや恋愛とどちらが幸せな結婚生活に結び付く確率が高いのだろうか。2人の幸せを祈りたい。

(森)

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