【心をつむぐ】「チベット・ダンスに見る精神世界」

ユーチューブで動画を見ることが多いが、その中には、ダンスや盆踊りのようなものもある。

コロナ禍で自粛していた民俗舞踊、祭りなどが各地で今年の夏は再開され、ニュースにもなっている。

たとえば、北国のねぶたや南の阿波踊りなどを見ていると、その地方の人々のエネルギーが花火のように爆発しているような熱気さえ感じられるほどだ。

日本の踊りには、所作のメリハリ、折り目のような様式美を動作の中に感じられるが、海外の踊りはそれぞれの国柄を表す動作で構成されている。

激しいリズムに合わせて身体を動かすラテン的なものや東洋的な静止画のような踊りもある。

舞踊にはその国や地方の人々の精神世界、風俗や情念がその踊りに反映しているといっていいのではないか。

最近、集中的に舞踊の動画を見ていたら、その中にチベット・ダンスの踊りがあって興味を引かれた。

チベット・ダンスの所作は、女性の舞い手は両手を大きく広げ鳥の羽ばたきのように上下左右に優雅に振りながら下半身は安定した姿で踊る。

その姿を見ていると、チベットの高山や谷、風、厳しい自然の中に生きてきたチベット族の姿が重なってきた。

鳥は自由に空を往復しているが、チベットの人々は自由ではないのではないか。

そんな政治的な風景もそこから連想されたのは不思議な気がした。

(羽)

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