雨期の楽しみボートレース タイから

タイの首都バンコクは、かつて東洋のベニスと言われたほど、水運が盛んだった。
今でこそスカイトレインや地下鉄、バスにタクシーと交通の主流は陸のものだが、戦前は運河を船で行くというのが主流だった。

今でも伝統的屋敷には、道路に面した表玄関と裏手の川に面した船着き場があったりする。

戦後も高度成長期直前までは結構、船が物流だけでなく人々の交通手段としても活躍していた。

なお川船は船底を守るため、平底型で船体は長いが幅が狭い。タイでは海に出る船底がV字型の漁船とは対照的なロングテールボートと呼ばれる。

今、タイではこのロングテールボートレースの真っ最中だ。

レースは、雨期末期の8月から10月にかけて行われ、雨期期間中の数少ないイベントの一つだ。大抵、川沿いもしくは川に近い寺院などが会場となる。

役場の職員や各種団体ごとにチームが編成され、各地のボートレースを転戦して歩く。川の上流から下流に数百㍍下るだけのシンプルなレースだが、左右のオールのバランスが崩れてふらつくボートや途中で沈むボートが出るなど結構、楽しめる。

細身で体が引き締まったムエタイ選手が、強力な足技を繰り出すように、推進力は漕(こ)ぎ手の腕力と脚力だけだから、細身のロングテールボートは結構なスピードが出る。(I)

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