サイに襲われ飼育係が死去 オーストリアから

オーストリアの首都ウィーンには現存する世界最古の動物園「シェーンブルン動物園」があるが、同国西部ザルツブルク州の「ヘルンブルン動物園」で12日、30歳のサイが飼育係を襲って殺すという悲劇が起きた。この出来事が報じられると、オーストリア国民は大きなショックを受け、メディアも大きく報道した。ちなみに、「シェーンブルン動物園」でも数年前、ゾウが飼育係を殺すという出来事があった。

「ヘルンブルン動物園」での悲劇で亡くなった33歳の女性飼育係は2014年から現在の動物園に勤務していた。その前はドイツのミュンヘンの動物園に従事するなど、慎重な飼育係として知られていたという。その彼女が12日6時半ごろ、いつものようにサイ(愛称Yeti)に虫よけ用クリームをつけようとした時、重量1・8㌧のサイが暴れ、彼女を襲ったという。

サイは非常に神経質な動物で知られているが、草食動物で攻撃性はない。そのサイが、よく知っている飼育係を襲ったということで動物園の関係者はショックを受けている。事故があった時、飼育係の夫が彼女を救おうとしたができず、自身も負傷し、ヘリコプターで急遽(きゅうきょ)病院に運ばれた。

野生の動物と違って、動物園の動物は飼育係の世話を受けて生きている。飼育係と動物は親子のような関係にもなるし、友人関係ともなる。ただ毎日、多くの訪問者が訪ねてくるため、何らかの弾みや出来事で動物が機嫌を悪くし、攻撃的になることもある。飼育係はそのような動物の挙動を観察しながら世話しているが、今回のような悲劇も起きる。犠牲となった女性飼育係の冥福を祈る。(O)

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