衝撃のイスラム犠牲祭 イスラエルから

イスラエルのアラブ地域では、6月28日(イスラム暦12月10日)から4日間、イスラム教の「犠牲祭(イード・アルアドハー)」が祝われた。

犠牲祭は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が聖典とする旧約聖書に登場する信仰の祖アブラハムが、正妻サラとの間にもうけた一人息子イサクを、神の命令によって祭物としてささげようとしたところ、雄羊が身代わりになったという伝承に由来する。イスラム教では、イサクではなく、女奴隷だったエジプト人のハガルとアブラハムとの間に生まれたイシマエルとなっている。

祭り初日の朝、イスラム教徒たちはモスク(イスラム礼拝所)に出向いて礼拝した後、それぞれ家に帰って、牛や羊を屠(ほふ)る。アラブ人の友人から「牛を屠るので見においで」と誘いがあり、当日の朝に行ってみると、家畜用の牽引(けんいん)車に1頭の若牛が乗っていた。

牛を解体する業者が到着し、友人の息子や甥(おい)たち若者がロープを使って牛を引っ張り出した。四肢を縛られ横にされた牛の喉を専用の刀で一瞬にして切り、出てくる大量の血は排水路に流された。

初めての光景に衝撃を受けたが、ここの人たちには毎年の行事で、女性や子供も一緒に見ている。コーヒーで一息ついた後、建設用トラクターでつるされた牛は、手際よく皮が剥がされ、見る見るうちに肉となっていった。

屠った家畜の肉は、親族や友人に贈ったり、貧しい人に施したりもするという。わが家では、頂戴した牛肉を焼肉にして、おいしくいただいた。(M)

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