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謎の光の正体は?

4月16日、中国北西部の酒泉衛星発射センターから、気象衛星を搭載して打ち上げられたロケット「長征4号B」(EPA時事)

5月10日夜、謎の光が県内各地で目撃された。目撃者たちがSNSなどに投稿した動画には、流れ星のように長く尾を引く複数の発光体が夜空を進む様子が映し出されていた。


一見流れ星のように思われるが、今回の光は通常の流れ星とは異なり、数十秒から1分ほどの間、光りながら移動し続けている様子を見ると、どうやらただの流れ星ではなさそうだ。

これについて防衛省は、「これが何かを断定して発表することはできない」としながらも、北朝鮮の軍事偵察衛星などではないため、「わが国の安全保障に影響を与えるものではない」との見解を示している。ではこの光の正体は一体何だったのか。

各種報道によると、複数の専門家らは、光の正体をロケットの残骸のようなものだとみているという。その理由は、光がゆっくりとバラバラに進む様子が、人工物(ロケットや衛星の残骸など)が大気圏に突入する際に見られる現象と類似しているからだそうだ。

これを裏付ける情報の一つとして興味深いものを見つけた。海外のウェブサイトによると、10日午後8時すぎ(光が目撃された時間)の前後5時間の間に、2022年11月に中国が打ち上げたロケット「長征3号B型」の一部が大気圏に再突入するという予告が各地の天文台に通達されていたという。

これらの情報から、やはり中国のロケットの残骸だった可能性は高そうだ。

沖縄は地政学的に重要な位置に存在しているが故に軍事的緊張感は常に付きまとう。「流れ星かと思ったら本物のミサイルだった」という恐ろしいことにならぬよう、抑止力の整備を怠ってはいけない。

(K)

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