ある日、6歳の息子が通う小学校の教頭からスマホのコミュニケーションアプリを通して連絡が来た。息子が「良くない言葉を言った」という。
教頭によると、息子はクラスメートが言った言葉をまねしただけで、その意味が分かっていないようだ。何かトラブルがあったわけではないが、今後本人が言わないように協力してほしい、という内容だった。
幸い、深刻なものではなかった。改めて感心させられたのは、問題が起きたときの対応の早さだった。
過去にも、息子がクラスメートからたたかれていると訴えた時に、担任に伝えるとすぐに対応してくれた。また、息子が学校に通い始めた時、英語が分からず馴染(なじ)めずにいたが、それを何かの機会に学校のスタッフに伝えるとすぐに面談の場を設定してくれた。担任だけでなく、ソーシャルワーカーやESL(第2言語としての英語を教えるクラス)の先生も同席し、状況を共有することができた。
米国では、保護者と学校がコミュニケーションを取り、協力しながら教育するという考えが強い。問題が大きくなる前にその芽を摘む、という考えが徹底されているように思う。
そこは日本の学校に通っていた筆者には新鮮な体験だ。米国の学校についてはまだ分からないところもあるが、日本とは違う文化の中で息子が何を吸収するのか、楽しみでもある。
(Y)