【上昇気流】(2023年4月24日)

野球

都内の拙宅に近い小学校のグラウンドで日曜日ごとに、小学校中学年主体の20人ほどの野球チームが練習に励んでいる。チームは自治体の助成を得、指導する人たちは父兄も交じった地域のスポーツ経験者らだという。

「焦って投げる時は、ワンバウンドでいいから強く投げること」など、なるほどと思わせるアドバイスをしている。別の区でも同様の光景を見たのだが、これらは数年前に強く言われた施策で、地域人材の街づくりへの活用の一環、その成果だ。

「『地域と学校の協働』を推進する方策について」(平成31年、東京都生涯学習審議会)は、地域を舞台に学校・家庭・地域の教育力を再構築することがその内容だった。人々とのつながりを通して「安心・信頼・支え合いのネットワーク」をつくることを目指す活動が続いている。

ところが、学校教育の場では今、部活動の指導などに時間を割かれ、本来の基礎的な知識教育の分野に集中できない教師の厳しい立場について多く指摘されている。働き過ぎの現状を見て「教職は3Kの一つ」などと陰口をたたく人もいる。

そこで教育関係者のうちには、都が進めるこの「地域学校協働活動」を教師の職場環境の改善にもっとつなげるべきだと主張する人も少なくない。

つまり、本来の教育現場を取り戻すため、部活動などの分野の大半は父兄や地域の人々に任せてほしいというのである。教育人材を確保するための妙案だと思う。

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