トップコラム【上昇気流】(2023年3月14日)

【上昇気流】(2023年3月14日)

多くの利用客でにぎわう羽田空港国内線ターミナル=13日午前、東京都大田区

新型コロナウイルス対策のマスクの着用が個人の自主判断となったが、街中やスーパーでは8~9割の人がマスクを着けていた。常に周りを見て行動する日本人、なお様子見が続きそうだ。

蔓延(まんえん)から3年。5月には感染症法上の位置付けが季節性のインフルエンザと同じ「5類」に引き下げられる。それでも不安が残るのは、どういうことなのだろう。

米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド前所長は、下院の特別小委員会で、新型コロナは中国の武漢ウイルス研究所から流出した可能性が高いと証言。理由として、感染力が非常に強く、変異が速いことなどを挙げた。ウェンストラップ委員長は「このような特徴は他のウイルスでは見られない」と人為的に手が加えられた可能性を指摘。

米エネルギー省も流出の可能性が高いとの見方を示し、連邦捜査局(FBI)も支持している。情報機関は発生説を取っているが、科学的には流出説に説得力がありそうだ。

クローン技術で蘇(よみがえ)った恐竜が大暴れする米映画の人気シリーズ第5作「ジュラシック・ワールド/炎の王国」では、恐竜を武器として売るため、世界各国の武器商人を前に競売が行われる。恐竜は究極の生物兵器と言えなくはない。

映画が公開されたのは2018年。新型コロナのパンデミックを予言しているようにも思われた。映画は、野生化した恐竜と人類が「共生」する「未知の脅威の幕開け」で終わっている。

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