日本人の箸文化に思う

箸にもいろいろある。高級料亭で供されるもの、お祝いで贈り物にする一膳数千円から数万円の箸。コンビニや一膳飯屋で供される割り箸まで、ピンからキリまである。特に、正月は親戚一同が集まったり、新年会でちょっと良い店に通うとなると、着るものから振る舞いまで気になってしまう。


ネットを見ていると、箸を使う時のマナー違反として、よくある5大失敗について語っていた。

涙箸・食事の際、箸の先から汁を滴らせること。刺し箸・突き刺して食べること。寄せ箸・お箸でお皿を動かすこと。握り箸・箸をグーで握って使うこと。ねぶり箸・お箸に付いたものを舌でなめ取ること。

食事を開始するのも、年上、目上の人からが基本。調理用の菜箸、大皿を囲む場合には少し長めの取り箸と各自が食べるのに使う少し短めの箸がある。近親者だけの食事なら少々行儀が悪いが自分の箸を使って直接料理を取る直(じか)箸もあり得る。

日本では習俗・文化にも関わってくる。子供が生まれると、一生食べ物に困らないように願う“お食い初め”がある。また歯が生えるほど成長したことを喜び、初めて食べ物を食べるマネをさせる儀式だ。「百日(ももか)祝い」ともよく言われるが、地域により「百日の祝い」「歯固め」「箸ぞろえ」「箸始め」「真魚始め」と呼ぶ地域もある。

死去した時に、白米を臨時のかまどを設置して茶碗(ちゃわん)に山盛りにして箸を一か二本(地域や宗旨によって違う)立てる枕飯というのもある。

また、火葬にした後、骨壺(こつつぼ)に収める時に長い箸を使う。これにも、作法があり、次の人に手渡しすると「渡し箸は駄目だ」とお坊さんから叱られたことがある。

コンビニなどで使われる割り箸は90%近くが中国製と聞く。箸文化についていろいろ考えさせられる。

(和)

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