空の安全を維持する日まで ネパールから

新年早々、飛行機墜落事故が起きた。15日、カトマンズからやや北西100キロ余りに位置する都市ポカラの空港付近でイエティ航空691便が墜落した。搭乗した72人全員死亡という大惨事で、このうち半数はネパール人、他はインド、ロシア、韓国、アルゼンチン、オーストラリア、フランス、アイルランド人だった。

ポカラ空港は同国で3番目の国際空港として元日に開港したばかり。中国資本で中国企業が建設した。事故は着陸時に起きた。

ネパールでは2年に1回、飛行機事故が起きる計算になるという。原因として、旧式の機体、技術、甘い安全基準、インフラ不足、さらに予測不能な天候など数多く指摘されているが、事故の8割は離着陸時に発生している。

この点、日本は「ヒマラヤの安全は日本がつくる」として、国際協力機構(JICA)により、補給管理センターおよび航空路レーダー管制業務整備プロジェクトなどを通して、ネパール国内の各空港に航空安全設備の導入をネパール各所に進めた経緯がある。

機体の故障など航空管制では解決できない原因もあるが、今後も日本には、ネパールに世界水準の機材を整備し、それを運用できる技術者を育てることを通して、ネパールの航空安全に寄与してほしい。将来、ネパール人自らが「ネパールの空の安全はわれわれがつくる」と胸を張って言える日が来るまで、継続した国際支援を続けてもらいたいものである。(T)

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