トップコラム独立記念日の注目はドレス フィンランドから

独立記念日の注目はドレス フィンランドから

12月6日は独立記念日だ。最も注目するイベントは何といっても大統領官邸で開催されるレセプション。夕方から始まりテレビで中継される。例年は、外交使節、国会議員、退役軍人、司教、その年に話題となった人など1800人ほどが招待される。しかし、コロナ禍ということもあり今年は1300名に抑えられ、招待客は事前に検査を受ける。

今年のテーマは「自らを信頼する国として」。レセプションの招待客は例年と異なり、ヘルスケア専門関係者、安全保障関係者、ボランティア、未来のために取り組むさまざまな専門家たちも含まれた。

レセプションでは立食パーティーやダンス、音楽演奏などがあるが、パーティーの前に招待客が一人一人、大統領夫妻と握手をして会場に入る時間が最も注目される。誰が招待されたのか知るというよりは、招待された女性のドレスに国民の目、特に女性たちの目が注がれる時間となり、ドレスへの評価が始まるのだ。

「誰のドレスが素敵だ」とか、「誰のドレスが一番目立っていた」とか、ファッションショーならぬドレスチェックの時間なのだ。翌日の新聞にも「ドレスネタ」が1面で取り上げられる。

招待された女性にとっては、自らのドレスに国民の目が注がれるわけだから、プレッシャー以外の何物でもないだろう。独立記念日のレセプションでの注目の的が大統領のスピーチよりドレスとは、筆者には理解し難いが。(Y)

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