良き看護師への道のり

川崎市立多摩病院(Wikipediaより)

夏場に重い不整脈で入院、秋口に網膜剥離でまた入院した。両病院とも近所の個人病院では手に負えなくなった患者を診てもらう基幹病院である。

夏場に入院した川崎市立多摩病院(聖マリアンナ医科大学が運営)は“箱モノ”を市が造り、運営を聖マリアンナ病院の医師、看護師が行っている。秋口に入院した帝京大学医学部付属溝口病院は名前の通り、帝京大学医学部の付属病院である。

入院している身として医師・看護師と話す機会も多いし、多くの患者に接する苦労も目にする。糖尿病で食事制限中なのに、夜、消灯後に看護師の目を盗んでアンパンを口にし、砂糖の入った飲み物を飲む。看護師に見つかり注意されると「エへへ、見つかっちゃった、腹減って」と屈託ない。認知症も絡んでいるのか、何度も繰り返す。

また、周りの迷惑を顧みず、徘徊(はいかい)、看護師の注意を屁(へ)とも思わず大声で会話、何度も同じ話を繰り返す。そんな患者に対しても“天使”のように優しく話し、ベッドに誘う。看護技術を磨くことも苦心しながら、言うことを聞いてくれない患者にも気を配る。現場の仕事は看護学校で学んだこと以外の部分も多くあるだろうと思わされる。

医療行為を行うわけではないが、注射、点滴などの技術の向上、検温、血圧測定のほか、患者の痛み、苦痛緩和を医師に仲介し、早く治って退院できるよう、寄り添う。学生時代、看護学校の友人が「思想的には唯物的になるか、宗教的になるか、両極端になりやすいんですよね」と語っていた。いろんな患者と接するのは苦労も多いだろうと思う。

二つの病院は建物もそこそこ新しく、奇麗にされている。医師・看護師らの個人的な医療に精進している。一方は帝京大学医学部、他方はカトリック系の聖マリアンナ医科大学の付属、“個人的感想”だが、病院発祥の起源・根源の違い、根底に流れる共通認識の違いを感じた。

(和)

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