焚き火ができる公園

焚き火

子供の公園は「事故防止」「近隣への迷惑」といった理由で、花火や木登り、ボール遊びも禁止という所が増えている。

もちろん、焚(た)き火などは厳禁だが、家から徒歩10分の所に焚き火ができる公園がある。「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーとするプレーパークである。

晩秋の今頃、当時1歳だった息子と落ち葉や枯れ枝を集めて火をおこし、焼き芋や豚汁作りをしたことが懐かしい。

なぜ、住宅街の公園で焚き火ができるようになったかと言えば、1990年代初めに公園を拠点に自主保育グループがたくさん生まれ、禁止されていた焚き火ができるように公園管理課に掛け合い、焼き芋やハンモック、工具を使った工作など、子供が自由に遊べる「冒険遊び場」に公園を変えたからである。

そこに平日週3回集まり、親が互いの子供を見合う共同保育をする。7組の親子が集まれば、タテの親子関係だけでなく、ヨコや斜めの関係が生まれる。親同士で子育ての悩みを共有したり、他の子の世話をしたりすることで子育てを学ぶ。「親育て子育ち」がうまくできていた。子供にとっては自然を五感で感じながら自由に遊べる公園が身近にあったのは幸せなことだった。

現在、プレーパークは川崎市宮前区内6カ所に広がり、ボランティアグループによって活動は細々と引き継がれている。ただ、グループリーダーに聞くと現在は第3土曜のみ自由な「冒険遊び場」として開放しているという。2000年代以降、自主保育メンバーが激減したことや、資金不足が大きい。

今、子供は平日は学童保育や習い事、週末は家でスマホ漬けだ。実際、公園の利用時間はずいぶん減っていると聞く。とはいえ、人が集う身近な公園は大切な居場所である。〇〇禁止ではなく子供の目線で公園を魅力的な居場所にすることは、少子社会の子育て支援として意味がある。

(光)

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