地下鉄で横行する無賃乗車 米国から

UnsplashNirmal Rajendharkumarが撮影した写真

米首都ワシントン市の地下鉄ワシントンメトロで、無賃乗車をする人を見掛けるようになった。最近では、若者4、5人が改札を障害物のように次から次へと飛び越えていく姿を見た。別の改札では、何食わぬ顔で強引にゲートを通過する人もいた。

その場に職員もいるのだが、危害を加えられる恐れがあるからか、何もしないのが普通だ。実際に無賃乗車は最近、増加しており、昨年度には4000万㌦もの損失があったと推定されている。

増加したきっかけは、ワシントン市議会が2018年に、メトロの無賃乗車を刑事罰の対象から外したことだ。その翌年に民事上の制裁金のみを科すとした。刑事罰としないことにしたのは、警察の取り締まりが黒人を標的としていると非難されたことが理由だが、これにより取り締まり件数は激減した。

警察の記録によると、メトロがワシントン市とその周辺の州で運営する鉄道とバスでの取り締まり件数は、17年に1万5000件以上だったのが、昨年は300件未満になった。このうちワシントン市内はゼロだったという。

ただ、メトロが資金不足に悩む中、こうした現状に批判の声も上がるようになり、さすがに対策に乗り出した。今月から、交通警察は市内で無賃乗車をした人に50㌦の罰金を科すことになった。

真面目に支払っている人の横で、平然と改札を飛び越えていく人たちを見るのは気分の良いものではない。今のやりたい放題ともいえる現状が改善されることを期待している。(Y)

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