命を救った誕生日プレゼント イスラエルから

イスラエルでは、医療サービスや治安維持に一般市民が参加するケースがよくある。男性も女性も18歳から兵役があるせいなのか、一般市民でも救急処置の知識があったり、テロに出くわしたら現場で犯人を取り押さえる市民がいたりする。その道の専門家でなくても、いざというときに市民自ら必要な対処をすることが珍しくない。

最近、こんなニュースを目にした。47歳の妻が、同い年の夫の誕生日に、なんと自動体外式除細動器(AED)をプレゼントしたというのだ。夫の家系には心臓病が多く、常日頃から健康に気を使っていたという。

そんなある日、友人たちと趣味のサッカーに興じた夫は、帰宅後に体の不調を訴えた。横になったが容態は悪化するばかり。夫が意識を失っていくように感じた妻は、救急車を呼ぶことにした。

救急隊が到着するまでの間、妻は緊急ホットラインに電話し、指示に従って夫に救命処置を実施した。息子と協力しAEDを使って心肺蘇生法を行うと、その直後に夫の意識が戻ったという。

テルアビブのスラスキー・メディカルセンターの心臓病科ディレクターであるシャハム教授は、「家庭用AEDがなければ、夫は亡くなるか、脳に後遺症が残っただろう」と夫婦に告げた。教授によれば、心停止後、AEDで電気ショックを与える治療を行わなければ、1分ごとに生存率が10%低下するという。

夫は、「命を救ってくれた妻に心から感謝する」とコメントしていた。(M)

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