【上昇気流】(2022年10月24日)

NASAのロゴマーク(Wikipediaより)

米航空宇宙局(NASA)は、地球から約1100万㌔離れた直径160㍍の小惑星に無人宇宙船を衝突させて軌道をそらす実験に成功したと発表。責任者は「いつの日か迫り来る小惑星から地球を守るための知見が得られるだろう」と強調した。

米SF映画「アルマゲドン」(1998年)では、地球に衝突する小惑星の軌道をそらすために奮闘する人々が描かれた。この「地球防衛」を再現した実験だ。現実的な軍事技術に結び付ける米国の遠謀もあるのだろうが、その件は明らかではない。

従来の宇宙での実験、例えば宇宙ステーション建設などは地球圏(地球環境)をいかに拡大させるかが主眼だった。ところが今回の実験は広大な宇宙の中での地球存在の維持という視点があり、興味深い。

約6600万年前には直径10㌔の小惑星が地球に衝突し、恐竜を含む当時地球上に生息していた全生物の76%が絶滅したとされる。近くは2013年、ロシアで巨大隕石(いんせき)が落下し空中爆発の衝撃で約1500人が負傷した。

今後、衝突の可能性は? これまで見つかった小惑星の95%は軌道が安定し、地球との衝突圏内にないとも言われる。また、地球誕生から46億年間で地球に落下する隕石は既になくなったと見る向きもある。

一方、衝突が無いのは長い宇宙史の中の一時的な現象、今の人類繁栄の期間を見据えた予定調和的なもの、単なる偶然など“悲観説”も根強いようだ。う~む、地球はどこへ行く。

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