テッティスカロッドの神 ネパールから

今月の5日は「ビジャヤ・ダサミー」と言われる日で、年長者から「ティカ」と「ジャマラ」を授かる。筆者も友人の両親から「ティカ」と「ジャマラ」を授かった。「ティカ」というのは、お米とヨーグルトに赤い色粉を混ぜ合わせて額の中央につける儀式で、「幸福を祈る」という意味が込められている。「神の祝福が宿る」という意味もあり、旅行前の安全祈願ともされ、空港などのネパール人旅行者にも「ティカ」をしている人が多く見られる。「ジャマラ」は大麦の苗のことで、耳や髪に挟んで授けてもらう縁起物だ。

さて、「ビジャヤ・ダサミー」は15日間続くダサインの中で10日目にあたる日だが、「ダサイン」とは、善なる女神ドゥルガーが悪なるアスラ族の王マヒシャースラとの戦いに勝利したことを祝う祭りのことだ。10日目がこの祝祭のピークである。

ネパールには、この他にも「ティハール」などさまざまな祝祭があるが、それらも善なる神々が悪なる神々に打ち勝ったことが起源とされる。

日本では「やおよろず(八百万)の神」と言われるが、ネパールの神々の数はこれをはるかに超えるもので、テッティスカロッドの神と呼ばれている。「テッティスカロッド」とは、ネパール語数字で3億3000万という意味だから、ネパールには3億3000万の神がいることになる。また、1人につき10人は神様がついているんだという表現をすることがある。ヒンズー教の神々の数が多いのには驚かされる。(T)

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