人命救助中だった「遊戯王」作者

高橋和希さん(本名・一雅(かずお)さん(Wikipediaより)

人気漫画「遊戯王(ゆうぎおう)」の作者、高橋和希さん(本名・一雅(かずお)さん=60)が今年7月上旬、沖縄本島北部の海で溺れて亡くなったが、あれから3カ月後、人命救助の活動途中で亡くなっていたことが明らかになった。

高橋さんの死亡が確認された当初は、シュノーケルやフィンを装着していたことから、シュノーケリングの最中の事故と報じられていた。

ところが、今月になって米軍の準機関紙「StarsandStripes(星条旗新聞)」が、海難救助活動に参加した人物として「KazukiTakahashi(カズキ・タカハシ)」の名前を掲載した。そこには「救助活動を助けようとして溺れた」と書かれている。

この記事は、恩納村のダイビングスポットで溺れていた3人を救出した米陸軍将校のロベール・ブルジョ少佐をたたえる記事を掲載するもの。高橋さんも救助活動に加わったが、その後、行方が分からなくなったと書いている。「彼は英雄だ。他人の命を救おうとして亡くなった」という同少佐のコメントも紹介している。

名護海上保安署も、高橋さんが遺体で発見される2日前、恩納村の沖合で少女の救助活動に加わっていたことを認めている。事故のいきさつについては把握していたものの、救出された少女の精神面を考慮し、「事実の公表を控えていた」としていた。

遊戯王のトレーディングカードは今でも世界的に人気があり、かなりの高値で取引されている。那覇市でトレカを扱うショップで事故の件について話を聞くと、「高橋さんは単なる事故ではなくて少しほっとした気持ちがある」(40代男性)、「失ったことはショックな半面、遊戯王の作者らしい勇気ある行動として誇りに感じる」(30代男性)と安堵(あんど)の言葉が多いのが印象的だった。

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