トップコラム沖縄県知事選候補者の著書が続々

沖縄県知事選候補者の著書が続々

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沖縄県知事選の熱い戦いが繰り広げられているが、立候補者に関する著作が7月から8月にかけて立て続けに出版されている。

一つは、玉城デニー氏の著書「新時代沖縄の挑戦復帰50年 誰一人取り残さない未来へ」。7月に朝日新聞出版から刊行された。その中身の大半は普天間飛行場の辺野古移設反対に関することに割かれている。全体的に2019年に高文研で出版された「デニー知事激白!沖縄・辺野古から考える、私たちの未来」とそれほど変わらない印象。さらに、玉城氏の前任者だった故・翁長雄志前知事の著書「戦う民意」(角川書店)を意識した作りになっていると推測できる。サブタイトルは「誰一人取り残さない未来へ」とあるが、肝心の経済政策についての記述はほとんどない。

続いて、8月には藤井誠二氏著の「誰も書かなかった玉城デニーの青春 もう一つの沖縄戦後史」(光文社)が発売された。こちらは、玉城氏の知人・友人のインタビューなどで構成されており、氏の人となりを知るには良いかもしれない。

沖縄最大の書店には、この二つの書籍が入り口の目立つ所に大きな写真付きで大量に並べられている。本屋も露骨に選挙の片棒を担いでいるわけだ。

もう一人の知事候補、下地幹郎氏が著した「クソガキの挑戦状~True Love Letter」(毎日新聞出版)は7月下旬に出版された。沖縄の本土復帰50年を節目に自身の政治家としての28年を振り返り、将来のビジョンを描いている。

書店の目立つ所に平積みされれば当然、大きなアピールになる。知事候補で著書がないのは自民公認候補の佐喜真淳氏のみだ。

(T)

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