夏休みの自由研究

ヘラクレスオオカブト

昭和半ば生まれの筆者たちは、夏休みの自由研究で何をするか、頭を悩ませた。近年のように、インターネットで情報があふれている時代なら検索すれば、何かしらの研究テーマが決まったり、製作するものが決められる時代になった。

絵日記にしても、その日の温度、天候など、今では検索すれば、1~2カ月の記録はすぐに出てくる。筆者の時代では新聞を取り置きしていれば別だが、過ぎてしまえばどうにもならなかった。やる気を無くしてしまったものだ。

自由研究は、昭和22年(1947年)の『学習指導要領 一般編』に、教科として登場した。そこには、「個人の興味と能力に応じた自由な学習」「クラブ活動」「当番や学級委員としての仕事」などが含まれた。「教育の成果を従来の各学科の授業のみに求める」という教育方法を改変するために、大きな力ともなった。

筆者は小学校の高学年になった頃、父親の道具箱(日曜大工)から鋸(のこぎり)や金切りばさみを持ち出し、木切れを拾ってきて、適当な大きさに合わせて、缶を切り刻み、スクリューを作り、輪ゴムを動力にした手作りの船を作った。太い釘(くぎ)を薪(まき)風呂の焚(た)き口に放り込み、“軟鉄”にしてニクロム線を巻き付け、電池をつなぎ、電磁石作りなど工作をしたものだ。

子供たちの時代にはインターネットが広まりだし、検索すれば、市販の昆虫採集キットがあったり、縫い物の手本が載っていたり、簡単というわけではないが、あと数日で夏休みが終わるというときにも、ホームセンターとか、大型量販店に行けば、何かしらの工作材料があり、何とかなるものだった。コロナの影響で早めの始業式が行われている。保護者から、宿題を「なぜ、早く始めなかった!」という大きな声が飛び交っただろう。保護者も一緒にテーマを探したり、リポートのまとめ方などフォローしてあげられるといいなと思う。

(和)

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