トップコラム最高気温低い沖縄は避暑地か

最高気温低い沖縄は避暑地か

新城海岸(宮古島)

7月31日午後、沖縄本島地方の天気が急に荒れた。台風5号が迷走しているのかと思ったが、天気予報を確認すると、その日の午後3時、那覇市の北40㌔付近で台風6号が発生したと発表があった。

日本列島は異常気象が続いている。本州は記録的な短さで梅雨明けしたかと思えば、「戻り梅雨」のような雨天が続き、8月上旬は各地で集中豪雨に見舞われている。一方、今年の沖縄の梅雨は全県的に平年を上回る雨量を記録し、那覇市では梅雨期間の平均の2・4倍もの雨量となった。

また、群馬県伊勢崎市では6月に40度を記録するなど、全国的に厳しい暑さが続いている。

国内の最高気温は2020年に静岡県浜松市、そして、18年に埼玉県熊谷市で記録した41・1度だ。40度を観測した地点は8月6日現在で32カ所あるが、いずれも本州だ。

県庁所在地別の最高気温の記録を調べると、那覇市は47都道府県中、最も低いことが分かった。2001年8月9日に記録した35・6度が最高だ。

那覇の気象観測は1890(明治23)年から始まっている。1944~50年まで観測データがない時期はあったものの、35度以上の猛暑日となったのはわずか17日しかない。過去30年をさかのぼって調べると、意外にも4日しかないのだ。

沖縄本島は陸地が狭く、海風の影響で熱がたまりにくいとされる。ただ、日差しも紫外線もかなり強いため、直射日光下の体感温度は高い。しかも、湿度が非常に高く、夏場に外に出ればすぐ汗だくになる。気温以上に不快に感じるものだ。

避暑地として沖縄を訪れる際は、風通しの良い海沿いや日陰で過ごすことをお勧めする。

(T)

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