【上昇気流】(2022年7月26日)

猿島

東京湾に浮かぶ無人島「猿島」に渡り、旧日本軍の要塞(ようさい)跡を見てきた。横須賀の三笠公園の桟橋から出る連絡船で行ける。船も島も観光客で溢(あふ)れていた。

昼間は要塞跡の見物や浜辺でバーキューをする人々で賑(にぎ)わうが、泊まることはできない。だから、れっきとした無人島なのだ。無人島という言葉には、ロマンと冒険心を掻(か)き立てるものがある。

国土交通省の資料「日本の島嶼の構成」によると、日本には何と6432の無人島がある。有人島が416というから、ほとんどが無人島ということになる。

ただこの無人島、ロマンチックなところはいいが、領土領海の保全や安全保障上は課題も多い。無人島化によって周辺海域の警備に支障を来しかねない。政府は2016年に「有人国境離島地域保全特別措置法」を成立させ、観光振興などによって国境離島の社会・経済活動の維持を図り、国境に近い島を無人島にしないための対策に努めてきた。

ところが新型コロナウイルスの影響で宿泊客が減少し、こうした島の観光は大きな打撃を受けている。コロナ蔓延(まんえん)後、3度目の夏に期待するところは大きいと思われるが、ここにきて感染第7波。何とか対策を講じて、離島観光を盛り上げていきたいものだ。

インターネット上には、売りに出されている無人島もある。外国資本によって購入されはしないか、大いに気になるところだ。まず日本人が6800以上ある離島の価値を認識することが重要だ。

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