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今年は6月の時点で全国的に記録的な厳しい暑さを記録している。沖縄では1年のうち半年以上にわたって着用される「かりゆしシャツ」はなくてはならない。アロハシャツに似た開襟シャツで、スラックスの中に入れないため、風通しが良い。蒸し暑い夏の沖縄には最適だ。
全国的に電気料金が高騰し、関東では電力不足の危機に瀕している。キー局のニュースではスタジオを暗くして電力を節減するなどの努力をしているが、キャスターの男性アナウンサーやコメンテーターは真夏の気候にそぐわない長袖スーツ姿なのが気になる。2011年の東日本大震災がきっかけで「スーパークールビズ」が奨励されたが、中央ではまだ浸透していないことに気付かされる。
地球温暖化対策の一つとして05年6月1日、小泉純一郎首相が発案してスタートしたクールビズを踏まえ、07年同日には「かりゆしウェアの日」が制定された。閣議では全閣僚がかりゆしウエアを着用するのが恒例となっている。その当時は、第1次安倍政権だった。かりゆしウエア元年となったこの日の閣議では、青いラインが入り、胸ポケットの部分には「ミンサー織」という沖縄独自の工芸が施されたライトグレーでハイカラーの長袖のかりゆしウエアを着用していたことを懐かしく思い出す。
安倍晋三氏は憲政史上、最長期間首相を務めただけに、着用したかりゆしウエアの枚数も沖縄県外出身の国会議員としては最多ではないかと想像できる。
今後、沖縄以外でもかりゆしウエアを代表とするスーパークールビズが浸透することを願ってやまない。
(T)