【上昇気流】(2022年7月7日)

ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏=2021年2月、モスクワ(裁判所提供)(AFP時事)

ロシアの反体制指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は、モスクワ東方の「ロシアで最も恐ろしい刑務所」で獄中生活を送り、プーチン大統領の肖像の下に座らされているという(小紙7月3日付)。

座るのは日課だそうだが、ナワリヌイ氏は劇作家シェークスピアの「ハムレット」の台詞(せりふ)を覚えるなど獄中生活を楽しんでいるそうだ。今年3月、詐欺罪や横領罪、法廷侮辱罪で禁錮9年の刑に。

日本では先月からダニエル・ロアー監督のドキュメンタリー映画「ナワリヌイ」が緊急公開されている。2020年8月、ナワリヌイ氏が西シベリアからモスクワへ向かう旅客機内で毒殺されかけた事件を扱ったもの。

機内で体調不良になり、オムスクに緊急着陸。病院に運ばれたが、急激に容態が悪化して意識不明になった。その後、ベルリンに飛行機で輸送され、大学病院で治療された。原因はノビチョク系の神経毒と判明。

事件の合同調査に当たったのは、ロシアの独立系メディア「インサイダー」、米CNN、そして英国の「べリングキャット」。べリングキャットはソーシャルメディアを駆使して事件を調査する集団だ。

誰もがアクセスできる公開情報に基づいて調査が行われるため確実性、信用度が高い。毒殺未遂事件の背景も、ナワリヌイ氏を追っていたロシア連邦保安局(FSB)の職員も特定、公開した。14年のマレーシア航空17便撃墜事件はじめ数々の謎を解明し、注目を集めている調査機関だ。

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