ガス値上げで炭を奨励 タイから

タイでは、御多分に漏れず値上げラッシュが続く。とりわけ顕著なのがガソリン代金で、2年前の2倍以上に跳ね上がっている。

ガスも同様の値上げが続く。タイでは調理用燃料としてLPガスが広く使われている。いわゆるボンベ型のプロパンガスだ。値上げの直接的な理由は、ロシアのウクライナ侵略によるエネルギー価格の上昇と、タイ湾からの天然ガスの減少による。

なおタイ政府は、国民に対しエネルギー価格の上昇に対処するため、プロパンガスの代わりに比較的安価な炭や練炭をタイ式七輪で使うよう呼び掛けている。統計的には炭の消費は伸びている。ただ都市住民やレストラン経営者などからは、ブーイングが飛んでいる。

田舎暮らしなら、キャンプにでも行った気分で庭先で七輪の火をおこし調理することも可能だが、都会のマンションやアパート暮らしでは、そもそもそういった場所がない。室内で炭や練炭を燃やすのは、一酸化炭素中毒が心配になるし、何より熱がこもって南国ではやってられない。

それに「時は金なり」のレストランビジネスでは手間暇がかかって時間を奪われることを嫌うし、強い火力がないとできないメニューもあり、炭火や練炭でという選択肢そのものがあり得ないという事情もある。

バンコクのビジネス街シーロム通りで昔、七輪であぶったカブトガニを食べたことがあるが、今時、そういう店は見当たらない。(T)

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