60歳を過ぎると、同僚が体調不良で休んだなどという話を耳にすることが増えてくる。また、同級会があれば、話題になるのが医療・介護・生命保険の話、それに病気自慢だ。「最高血圧が130超えると……」などテレビのCMでもよく流れている。
肩や腰が痛くて「あ~痛い」と寝言で言えば、妻に起こされ、「誰に会いたいの?」と“不倫”を疑われたという話がまことしやかにささやかれるご時世だ。
健康長寿の秘訣(ひけつ)は腹八分でバランスの良い食事、体力に合った適度な運動、睡眠の充実だ。このバランスが崩れた時にさまざまな病気が表れてくる。生活習慣病と言われる「高血圧」「糖尿病」「痛風」「肥満」……などだ。それを抑えるために、かかりつけ医から山ほど薬をもらう。三度の食事後に飲むと腹いっぱいになってしまう。
記者も60歳を過ぎてから、痛風に悩まされ、血圧も高めということで、かかりつけ医から月に1度、痛風を抑える薬、血圧を下げる薬を1カ月分処方してもらっている。最近は夏場になると、常出性頻脈も加わった。1分間に50~60の鼓動が120前後まで上がり、血圧も140mmHgだったものが100mmHg以下に急降下してしまう。放置すれば、死に至ると医者から脅かされている。
治療法は薬で心拍数を抑える、心房細動なら除細動器を使う、カテーテル治療というふうに症状に応じて行われるという。一昨年の夏は除細動器の“お世話”になった。原因はさまざまにあるが、最大の敵は心的ストレスだと言われる。
前出のかかりつけ医から「運動しなさい」「痩せなさい」と毎月のように言われてきたが、最近ではさじを投げたのか、「できるだけ、太らないようにしましょう」とトーンダウンしてきた。夏場は過度な運動による「熱中症」が心配なだけに、ほどほどの運動、生活習慣も節制して夏場を乗り切りたいものだ。
(和)