期待高まる観光客往来 台湾から

「夏休みは日本に帰りますか?」

最近、日本人同士が集まるとあいさつ代わりに交わされる言葉だ。台湾は今年4月からウィズコロナ政策へと転換した。オミクロン株が重症化しにくいとされていることに加え、ワクチン接種率が向上したことが大きい。

現在、連日数万人の感染者が報告されているが、社会は落ち着いており、蔡英文政権への支持率も堅調だ。さらには、上海で行われていたゼロコロナ政策によって悲惨な状況が連日報じられたことも大きい。まだ条件はあるものの、入国後の隔離が3日間と負担も軽くなった。これによって、中には2年以上、日本へ帰れていなかった人たちも、いよいよ帰省できるようになったのだ。

振り返ってみれば、昨年の今ごろは台湾社会は暗い雰囲気に包まれていた。感染者数が日々増加する一方で、ニュースで報じられるのは、海外からのワクチン調達がなかなか進まないという話題ばかり。そこに光をもたらしたのが日本からのワクチン寄贈だった。台湾桃園国際空港にワクチンを載せて着陸した日航機を、全テレビ局が生中継で映し出したのは、それだけ当時の台湾が救いの手を渇望していたことの表れだったのだろう。

日本も条件付きながら、海外からの観光客を受け入れ始めた。台湾の友人たちは、今年後半にはより自由な日台の往来が実現するのではと期待をかけている。日本人観光客がガイドブック片手に台北の街を歩く姿が見られるのももうすぐだ。(T)