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今日は慰霊の日。毎年この日が近づくと、地元新聞が旧日本軍批判の記事を連載している。慰霊の日には、沖縄の陸上自衛隊幹部らが糸満市摩文仁の丘にある旧日本陸軍司令官らの顕彰碑「黎明(れいめい)の塔」を参拝しているが、これも批判の的となっている。
この参拝を執拗(しつよう)に批判し続けているのが沖縄タイムスと琉球新報の2紙だ。全国の大手メディアが、首相や閣僚による靖国神社の参拝または玉串奉納を批判するのに似ている。自衛官が私的であろうと業務の一環であろうと、戦没者を慰霊することにどんな問題があるのか。参拝を行っているのは夜明け前の勤務時間外だ。それでも、制服を着た自衛官が「私的参拝」としていることが気に入らないようだ。
10日付の沖縄タイムスは 政治団体の情報開示請求で入手した自衛隊内部文書として、自衛官による参拝について報告していることを伝え問題視した。それによると、「私的に(制服着用)黎明之塔を含む各施設に慰霊を実施」とある。司令官以外の隊員については「私服、あるいは他時間帯での実施を予定し、慰霊を実施している模様」と書いている。琉球新報も同様の記事を掲載した。
私的参拝を報告することは組織的参拝ではない。それよりも悪質なのは、早朝参拝の行く道を妨害し、執拗に迫ってくる地元メディアではないか。
参拝の本質は参拝者と参拝対象である御霊(英霊)との関係にあり、外からとやかく言われる筋合いはない。2紙の報道姿勢は、人の家の敷居に入り込みながら、何かしゃくに障るとして、いちゃもんをつけているようなものだ。2紙がしていることは、50年前の復帰当時、自衛隊の沖縄駐屯に反対した過激派や左派運動家と変わらない。
(T)