タマネギ高騰で食卓ピンチ

タマネギ

タマネギが気軽に買えなくなる日が来るとは思ってもみなかった。

今年に入って食料品の値上げラッシュが続いているが、ここにきて価格の安定が見込まれていた生鮮食品の値段が高くなっている。生鮮食品の代表格で、モヤシと並んで値段の変動が少ない優良野菜のタマネギの価格が高騰している。

タマネギは食卓に欠かせない野菜で、ほぼ毎日口にしている。カレーライス、野菜炒め、味噌汁、牛丼、サラダなど、和洋中華を問わずどのような料理にも合う優れ物の野菜だ。

沖縄協同青果によると、タマネギ20㌔の取引価格は通常2000円~2500円の間だというが、昨年秋以降、価格上昇傾向になり、5月末には同5000円程度と約2倍になっている。関係者によると、同月上旬には、同1万円という驚きの最高値を付けたという。

高騰の主な原因は全国生産量の65%を占める北海道が昨年、旱魃(かんばつ)と高温に見舞われて農作物が不作となったことだ。長期化する新型コロナ禍の影響で、中国などからの輸入がほとんどないことも要因となっている。佐賀産などの新タマネギが出回る春先でも品薄状態は解消されなかった。

沖縄の新タマネギは出荷量は少ないが、甘くてとても美味(おい)しい。生でサラダに入れて食べることが多いが、今年はほとんどスーパーで見掛けることはなかった。運が良ければファーマーズマーケットで売られていることもある。先日、たまたま見つけたものの、一口で食べられそうな小粒のもの4玉で500円という値段を見て断念した。

不幸中の幸いか、沖縄料理にはタマネギを必須とするものはそれほど多くない。ある大衆食堂の経営者は、「ほとんど使わないからそれほど影響ない」と言い切った。

(T)