旧市街で「花の行進」 イスラエルから

地球だより

5月29日は、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で、東エルサレムを奪還したことを記念する「エルサレムの日」だった。右派系ユダヤ人数万人が国旗を振りながら旧市街を行進した。

 ユダヤ人が西の壁と呼ぶユダヤ教の聖地「嘆きの壁」へ向かうパレードは、通常ダマスカス門のあるイスラム教徒地区を通る。今年は、ルートを変更するかしないかで、ギリギリまでもめていた。

 「ただでさえ緊張状態なのに、わざわざアラブ人を刺激しなくてもいいじゃないか」、「ルートを変えたらテロに屈することになるから変えない」という意見で割れた。昨年は、治安上の理由からイスラム教徒地区は避けて行われたが、結局今年は、従来のルートで行われた。

 パレード開始の2時間前、ナショナルカラーである青と白の服を着たユダヤ人が新市街のヤッフォ通りに集まり始めた頃、花束を手にした穏健派ユダヤ人グループ「タグメイル」のメンバー40人が旧市街を行進し、道行くアラブ人や店主に花を配った。「少しでもアラブの人々がこの日に感じる痛みを和らげたい」という想(おも)いから始められたこの「花の行進」は、今年で8年目になるという。

 ユダヤ教徒のキッパをかぶった男性が花を渡そうと声を掛けると、イスラム教徒のヒジャブを着けた女性は、びっくりしながらも笑顔で受け取っていた。こんな光景があちこちに見られ、ユダヤ人とアラブ人が平和的に共存する日が来ることを願ってやまない。(M)

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