【上昇気流】(2022年5月13日)

高齢者運転

大型連休中にしばらく田舎の実家に滞在し、何度か歩いて7分ほどのスーパーに買い物に行った。往復しているうちに、あることに気付いた。ビニール袋や買い物かごを提げて歩いている買い物客をほとんど見掛けないことだ。

都市部で多い自転車での買い物客もまず見ない。歩いて5~6分の所に住んでいる人も、みな車で買い物をしているようである。

田舎では都会以上に車社会化が徹底している。買い物は車で行くものと言わんばかりで、大型店もそれを前提に出店している。都市部のサラリーマンの方がよほど歩いている。健康に影響はないだろうか、田舎の方が高齢者の足腰の弱るのが早いのではないかと、他人(ひと)ごとながら心配になる。

改正道路交通法がきょう施行される。75歳以上で運転免許更新までの3年間に自動車で信号無視や速度超過など一定の違反をした人は、更新の際に運転技能の検査が義務付けられる。高齢運転者による重大な事故が相次いだことを受けての改正だ。

一方、警察は高齢者に運転免許の自主返納を推奨している。返納すると各種サービスが受けられる特典も設けているが、なかなか進んでいない。バスや電車など公共交通機関が発達した都市部より、ほとんどの人にとって自家用車が足になっている地方の方が難しいだろう。

ちょっとした買い物でも乗って行くような車依存が強いほど困難だろう。「地方の人たちよ、車を降りて買い物に出よう」と言いたい。