身近に潜む小切手泥棒 米国から

日本人にはなじみが薄い小切手だが、米国では支払い手段として頻繁に利用される。例えば、公共料金の請求書には、小切手を入れるための封筒が付いている場合が多い。

しかし、きちんと相手に届くか、心もとないところがある。筆者は以前、自動車保険の更新の際、小切手を郵送したが、届くまでに時間がかかり、更新期限を過ぎてしまったので、結局電話をしてクレジットカードで支払うことになった。それ以来、極力小切手を郵送しないようにしている。

最近、小切手に対する懸念を裏付けるニュースがあった。郵便箱からの小切手の盗難が全国的に急増しているという。郵便箱のカギを盗んだ泥棒が小切手を盗んでいるというのだ。

2月に郵便箱から盗まれたとみられるオハイオ州に住む男性の小切手は、請求書の支払いで147㌦と記されていたが、3万2千㌦という金額に書き換えられ、銀行口座から引き落とされていた。

犯罪者らはマニキュアを落とすための除光液を使用して受取人や金額を消し、そこに別の名前を書き、金額も大幅に膨らませている。これが現金化されたり、オンライン上で売買されたりしている。盗まれた小切手のオンライン地下市場が急速に成長しており、購入者は偽の身分証を使用して、小売りチェーンであるウォルマートなどの場所で小切手を現金化することもできるという。

クレジットカードなどによるオンラインでの支払いにもハッキングなどのリスクがある。しかし、もともと小切手の習慣がなかった筆者は、それを郵送することにはますます用心深くなりそうだ。(Y)