【上昇気流】(2022年4月29日)

ウクライナ

きょうは「昭和の日」。昭和天皇の誕生日である。ウクライナ政府の公式とされるツイッターに、昭和天皇の顔写真をヒトラー、ムソリーニと並べた動画が投稿され、SNS上で批判が相次いだ。日本政府も駐日ウクライナ大使館とウクライナ大統領府に抗議したため、すぐに写真は削除された。

動画が投稿されたツイッターでは「間違いをしてしまい、心からおわび申し上げる」と謝罪。ウクライナ大使館も「製作者の歴史認識不足と思われます。ご不快に思われた日本の皆さまに深くおわび申し上げます」と投稿している。

こうした誤りは、ウクライナでは独立する以前、ソ連の歴史観が支配的だっただろうから、あり得る話だ。

ひるがえって考えてみると、日本人もソ連の歴史観の影響と無縁ではない。今では普通に使われる「天皇制」という言葉も、ソ連共産党が主導する国際組織コミンテルンが作ったものであり、そもそも天皇中心の国体を破壊する目的を持った言葉である。そんな来歴を知らず安易に使う日本人は多い。

 また、日本人もウクライナの歴史をよく知っているとは言えない。ウクライナの人々が、なぜロシアにあれだけ頑強に抵抗するのかは簡単に理解できないところがある。しかし古くはタタール、ロシア、ポーランドなどと戦って挫折してきた歴史を知ると、なるほどと思われる。

賢(さか)しらな降伏論、妥協論を唱える人々はその抵抗の歴史を知らないのである。

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