ペサハの新しい過ごし方 イスラエルから

イスラエルでは、4月15日の日没から22日の日没まで、ユダヤ教のペサハ(過ぎ越し祭)を祝った。旅行好きなユダヤ人は、この1週間の休みを利用してよく外国に出掛けていた。

しかし、コロナ禍のここ2年は、家族や親戚など大勢で集まってペサハを祝えない、外国に行くこともできないなど例年にない過ごし方を強いられた。

今年は、最低限のルールを守りながら、再び誰でも外国に行けるようになり、テルアビブのベングリオン国際空港は、以前のように旅行者でいっぱいになった。隣国ヨルダンへの陸路の国境も旅行者でにぎわった。

ユダヤ人の友人たちに、ペサハの休みをどう過ごしたか聞いてみた。予想に反して、外国旅行に行ったという人は誰もおらず、ハイキングに出掛けたとか、キャンプをしたという人がほとんどだった。

コロナ禍で、休みを国内で過ごさなければならず、緑の多い北部の自然公園の山や川を散策するイスラエル人がぐんと増えたという。旅行者でごった返す空港で何時間も待たされて疲弊するよりは、自然の中でリラックスする方を選ぶ気持ちも分かる。

テルアビブに住む友人は、「ペサハの期間は会社が半日勤務になるため有給休暇を取る人が多いが、自分は仕事をしながら、近くの公園やビーチでピクニックをしたり、ドライブに出掛けたりした」という。旅行のピークが過ぎてから休暇を取って、ゆったり旅行するそうだ。

なるほど、賢いやり方だと、感心してしまった。(M)