来客に食事のおもてなし ネパールから

ネパールの人々は、来客に対してのおもてなしの心が非常に高く、普段のあいさつの一つにも「カナカヌバヨ?」(ご飯食べましたか?)というものがある。単に道端で友人に会った際などであれば、その場をやり過ごせるが、実際に家を訪問した時はそうはいかない。

まずはカジャ(軽食)とチヤ(ネパールのミルクティー)が出てきて、次いで国民食とも言うべきダルバートと呼ばれる食事を出されることが多く、その際に何回もおかわりを聞いてくる。

訪問者には必ず何か出すという文化があり、歓迎の意味でもあるので実際に食べなければ失礼に当たる。事前に食事を済ませた後でも食べなければ場が和まない。おかわりも勧められるので食後の訪問は避けるのが無難だと思ったものだ。ネパール人は日本人と比べて、コミュニケーションを良く取りたがる傾向があり、訪問者に食事を提供するというのも彼らのコミュニケーションの表れでもある。

さて、このコロナによる世界的な状況下の中で、なかなか会いに行くこともできなかったりと、この2年で疎遠になってしまった知人・友人も多い。今はメールやSNSその他、インターネットを利用した多くの通信手段があるので、実際に会えなくても「密」なコミュニケーションを取ることはできる。しかし、食事を勧めてくれるネパール流のおもてなしが懐かしいとも気付かされた今日この頃である(T)