再びタール火山が噴火 フィリピンから

地球だより

マニラ首都圏の南約50キロにあるタール火山で、比較的大きな水蒸気噴火があり、フィリピン火山地震研究所が警戒レベルを引き上げ、近隣住民に避難を命じた。

タール火山と言えば世界的にコロナ禍が本格化する直前の2020年1月にも大きな噴火があり、多くの住民が避難を強いられたことは記憶に新しい。

このときの火山灰はマニラ首都圏にまで到達して健康への影響が懸念され、その後に始まるコロナ禍に先駆けマスクを購入する人々が相次いだ。

タール火山は長年の火山活動で作られたカルデラの一部であるタール湖の島に位置し、風光明媚(めいび)な観光地として知られ、その麓には登山で訪れる観光客を相手に馬を提供する人々などが暮らしている。マニラ首都圏からも比較的近いことから、週末には多くの観光客が訪れる観光スポットとして有名だ。

今回の水蒸気噴火では高さ1500メートルまで噴煙が上がり、タール火山の周辺に住む5000人以上が直ちに避難を命じられた。ようやく新型コロナが収束し、観光客の呼び戻しが期待される中での噴火だけに、地元の観光業界は早期の鎮静化を願っている。

当局は今後2週間にわたって安定した状態が続けば、警戒レベルの引き下げを検討するとしている。再び大きな噴火が起こらないことを願うばかりだ。(F)

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