戦時下のめぐり逢いーイスラエルから

地球だより
11日、ロシア軍による侵攻から逃れ、ウクライナ西部リビウの駅構内で休む女性と小さな子供(AFP時事)
11日、ロシア軍による侵攻から逃れ、ウクライナ西部リビウの駅構内で休む女性と小さな子供(AFP時事)

ロシア軍によるウクライナへの侵攻が始まってから、300万人もの避難民が出ているという。

ウクライナには、イスラエルへの移住資格者が約20万人いるとされる。イスラエルは当初、移住資格がある避難民だけを受け入れていた。現在は、資格のない避難民2万5千人も受け入れ、状況が落ち着くまで滞在できるようにするという。

そんな中で、一つ珍しいケースがあった。ポーランドに避難後、ワルシャワのホテルでユダヤ人移民局がイスラエルに行く便の搭乗者の名前を読み上げた時、同じ名字で呼ばれた2人の女性がいた。同じ名字だったことで互いに親近感が湧き、初対面でも会話が弾んだ。そして、話しているうちに互いの父親が同一人物であることに気付いたのだ。

マリアナさんは、両親の離婚後、それきり父親の消息を知らなかった。父親はその後再婚し、バレンティナさんが生まれた。2人はこれまで自分に姉妹がいることを知らなかった。

2人ともそれぞれ、既にイスラエルに移住した息子のところへ行くのだという。バレンティナさんには10代の娘もいて、飼い猫と一緒に避難してきた。マリアナさんは、「こんな混沌(こんとん)とした戦時下で知らなかった家族に会えるなんて、誰が信じられる? ユダヤ人移民局にとても感謝しているし、イスラエルがもっと好きになったわ。イスラエルに着いたら、互いの息子を紹介し合うの」と喜んでいた。

3人と1匹は家族としてイスラエル行きの飛行機に乗り込んだ。(M)

spot_img
Google Translate »